人類を火星に近づけるカギ、宇宙飛行士のおしっこと汗!

人間の考える力は、本当にすごいですね。

GIZMODO

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無駄なものなんてない!

映画「オデッセイ」でマット・デイモン扮する宇宙飛行士が、火星で自分のウンコを肥料として使ってじゃがいもを育てていました。もちろんあれは映画の世界だったんですが、火星に人間が行ける日が一歩近づいたかもしれない研究結果が発表されました。

クレムソン大学の研究チームは、宇宙飛行士の汗やおしっこから出る分子をプラスチックに変えて宇宙船内で利用できないかと研究しています。研究チームは、ヤロウィアリポリティカ(Yarrowia lipolytica)という名前のイースト菌株に注目。そのイースト菌に宇宙飛行士のおしっこを混ぜ合わせます。するとイースト菌が油分や脂肪分を作り出し、それによってバイオプラスチックができあがるという仕組み。このプロセスはアメリカの化学学会「National Meeting and Exposition of the American Chemical Society」で発表されました。

もし計画通りうまくいけば、イースト菌をポリエステルに変えて衣服などに使えることになります。ポリエステルの服って着心地悪そうですけどね….。でも長い火星への旅なので、このプラスチックを3Dプリンターに使えば、宇宙飛行士が道中必要なものを作ることができるわけです。

宇宙船が地球の軌道から発射するのに機体が重いと燃料費が余計にかかってしまうため、宇宙飛行士は余計なものを持って行くことができません。長い宇宙の旅では、おしっこをリサイクルするのはとても重要です。と言っても実はもうすでに国際宇宙ステーションではすでにおしっこのリサイクルをしているんですけどね

「現在国際宇宙ステーションではおしっこと汗を処理したものを飲んでいます。おしっこ、うんこはとても重要なことなんです。ちゃんと出なければ、宇宙計画が失敗になってしまいます。宇宙飛行士が病気になってしまったら終わりですから。そして消耗品を減らすというのも大切です。昔から誰かのゴミは誰かの宝物って言いますからね」と元NASA宇宙飛行士でSTEAM教育者のLeland Melvin氏は米Gizmodoに語っています。

このプロセスで排泄物を何か便利なものに変換することが早くできれば、火星への道が近くなるっていうことですね。

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Source: EurekAlart, Reactions
Rae Paoletta – Gizmodo US[原文
(岩田リョウコ)

(出典 news.nicovideo.jp)

 

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