ついに宇宙の形が判明、この世は振幅する多面体の可能性!?

どうなっているのだろう、どうしてだろうと、疑問に思ったことは誰でもあるのではなかろうか。

イメージ画像:「Thinkstock」より
TOCANA

この宇宙がどこまで広がっているのかと考えたところで、あまりにも壮大すぎて雲をつかむような話になるだろう。では考える対象を逆方向にして、この世界をどこまでもミクロに突き詰めていけば宇宙の“原形”が見つかるのだろうか……。

■この世は“振幅する多面体”だった!?

この世の森羅万象を突き詰めていけば、素粒子の衝突と相互作用にあるとこれまでの標準的な物理学では考えられてきた。ノーベル賞物理学者であるリチャード・ファインマン(1918-1988)は、この素粒子の相互作用を図形化(ファインマン図形)して、すべての可能性を描写することで物理現象を説明できるとした。

しかしながらこの手法を使うと、果てしなく枝分かれした図形を延々と描き続けることになり、単純な現象を解明するだけでも莫大な時間が費やされることを余儀なくされ、物理学者たちからは敬遠されるものになってしまったようだ。

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しかし物事はもっと単純化できることが今から4年前に指摘されることになった。イラン出身の物理学者であるニーマ・アルカニ・ハメド氏は、紙と鉛筆(黒板とチョーク)だけを使って数式を記しながら解説し、新たな物理原則の出発点となる幾何学多面体「amplituhedron」の存在を提示した。

amplituhedronにまだ日本語訳はないようだが、意味としては“振幅する多面体”である。つまり多面体の振幅によって、この世の森羅万象が具象化されているということだ。そしてこのamplituhedronは、驚くことに3次元空間+時間という概念を前提としていないのである。この世界はすべてamplituhedronの振動で浮かび上がったホログラムのようなものだと考えられるのだ。

この振幅する多面体の体積をデコードすることで、物理現象を説明できるということだ。この解析に要する労力は、ファインマン図形にくらべると劇的に簡素化されたものになる。なぜなら3次元空間であることに起因する要素をすべて排除できるからである。

デジタルアートの魔術師と呼ばれるアンディー・ギルモア氏は、このamplituhedronを幾何学模様のアートに仕上げている。

まさに宇宙の“原形”を我々の前に提示する試みであるとも言えるだろう。このamplituhedron理論が今後どのように発展していくのかにも期待が集まっている。

■光子と同じく宇宙も十字形なのか?

この宇宙の“原形”を探る試みとしては、物質の最小構成単位である素粒子を実際に“見る”ことも挙げられてくる。昨年、ポーランド・ワルシャワ大学の研究チームが、素粒子のひとつである光子(Photon)の可視化に成功している。

初めてその姿が記録された光子だが、そのフォルムは美しくもありまた意外なものに似ていることが指摘されている。それは「マルタ十字」だ。

マルタ十字はキリスト教のマルタ騎士団が象徴にしていた十字形の紋章で、現在でも多くのカトリック教会で使われ、フリーメーソンでも紋章などのデザインにこのマルタ十字が取り入れられている。

青銅器時代やメソポタミア文明の時代にまでさかのぼれば、この十字は太陽十字(Solar Cross)と呼ばれる太陽の象徴であったと考えられている。はたして太陽のシンボルと光子の姿が似ているのは偶然の一致なのであろうか。数千年前の古代太陽信仰は、この宇宙の“実相”が十字であることをすでに知っていたのかも知れない!?
(文=仲田しんじ)

※イメージ画像:「Thinkstock」より

(出典 news.nicovideo.jp)

 

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