手のひらサイズの「通訳機」、かなりの優秀

すごいです。進歩してます、どんどん便利になります。

●SIM付きとWi-Fiの2ラインナップ
コンニャクを食べると、宇宙人や原始人とも自由に会話ができるというシーンをアニメで見て、「未来になるとこんなことができるんだ!」と夢みた子供時代。大人になって出会ったのは、コンニャク型ではないですが、ワンタップで互いの言葉を知らなくても対話できる直感的な「通訳」デバイスでした。

10月23日にソースネクストが発表したのは、通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」です。POCKETALKは、世界の50言語以上に対応し、話しかけるだけで指定した言語へと音声で訳すデバイスです。発売は12月14日からですが、10月23日から予約を開始しています。

○SIM付きとWi-Fiの2ラインナップ

ラインナップは、世界61カ国で使える専用グローバルSIMをセットにしたモデル(29,800円、税別)と、Wi-Fi接続で利用するモデル(24,800円、税別)の2ラインナップ。それぞれ、カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色です。

SIM付きモデルは、使用開始から2年間、月額料金なしで翻訳に使用できます。発売時は専用SIMでの対応ですが、「今後ほかのSIMでも使用できるよう準備を進めている」とのことです。専用SIMはソラコムのもので、世界61カ国で使えます。ちなみに、グローバルSIM単体は10,000円(税別、2年)です。

ワイヤレス通信はWi-Fi(IEEE802.11 b/n)、3G(850MHz、1900MHz、2100MHz)に対応し、国内では2100MHz(NTTドコモ回線)で使用可能です。連続翻訳時間は約6時間、担当者によれば「フル充電までは2A(アンペア)供給で約1時間」とのことです。スマートフォンのデザリング機能や、モバイルWi-Fiルーターに接続して使用することも可能です。

翻訳は、クラウド上で複数の翻訳エンジンを用いることで、高い翻訳精度を実現したということです。短い文書だけでなく、4センテンス以上の長い文章に対応しているのも特徴です。10月23日時点では、音声またはテキスト表示のみで翻訳される言語は63言語ですが、対応言語は今後増えていく予定です。

●長い文章の翻訳もスムーズ
○長い文章の翻訳もスムーズ

日本語を他の言語に翻訳する場合は、POCKETALK本体で左の矢印キーを押して話しかけます。逆に、他の言語を日本語に訳する場合は、右の矢印キーを押して話しかけます。翻訳結果は画面にテキストで表示されるほか、スピーカーから音声が出力されるというわけです(翻訳結果の音声出力対応言語のみ)。

実際に試してみると、起動が早く操作が簡単、直感的なのが魅力的です。軽くて小さいので持ち運びもしやすいです。試しにいくつか翻訳してみましたが、長い文章を続けて話しても翻訳するので、本当に会話をするような感覚で使えて便利です。ダイナミックスピーカーを内蔵しているので、発表会のような騒がしい場所でも十分に聞き取ることができました。しかし、タップ操作はコツがいるので、旅行の前に何度か練習して操作に慣れておくとよさそうです。

○専用デバイスならではの魅力

スマートフォン(スマホ)のアプリを使って翻訳する場合と比べると、起動が早くステップが少ないので、使いたいときにサッと使えるのがうれしいところ。また、会話をしたいからといって、見知らぬ人にスマートフォンを渡すことに抵抗がある場合でも、ポケトークを使えばスマートフォンを渡す必要がありません。また、翻訳の履歴表示に対応しているので、よく使うフレーズや、聞き返されたときにもすぐに呼び出すことができます。

旅行のほか、具体的な表現のチェックなど外国語の学習にも役立ちそうです。ソースネクストでは、旅行、学習、ビジネス、訪日外国人観光客と日本人スタッフのコミュニケーション手段など、幅広いシーンでの活用を期待し、2020年までに50万台の販売を目指すとしています。また、販売だけでなく法人向けのレンタルサービスも展開する予定です。

○テキストのフォントが大きくなって欲しい

POCKETALKは、軽くて起動が早く、高い翻訳精度で長い文章の翻訳も可能という点がとても魅力です。対応言語も多いので、これ1台でいろいろの国の人と話ができそうでワクワクします。

一方、改良されたらうれしいなと思う部分がちょっとだけあります。POCKETALKはテキストと音声、両方で翻訳する点が魅力なのですが、フォントが小さいので、シニア世代には読みにくいかもしれません。

表示画面が1.3型(320×320ピクセル)という大きさなので仕方ないかもしれませんが、次のモデルでは、フォントの大きさを変更できるようになっているともっと便利になりそうです。また、ストラップホールがないので、落とさないか不安です。もし自分が使う場合は、背面にスマホ用のホールドリングなどをつけようと思います。
(伊森ちづる)

(出典 news.nicovideo.jp)

 

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