やはり、持っている人ちょっと違うのかな。
ベトナム戦争やケネディ暗殺、公民権運動などが巻き起こった1960年代はロックカルチャーが花開いた10年であり、20世紀において最も記憶に残る時代の一つだ。そんな60年代に活躍したロックスターたちの多くは、UFOやエイリアンを目撃しているという。
■ジミ・ヘンドリックス
米「Rolling Stone」誌が選ぶ“最も偉大なギタリスト”で1位を獲得したジミ・ヘンドリックスはUFOにまつわる逸話が多い。若い頃からUFOに関心を寄せていたというジミヘンは、窓の外に浮かぶ未確認飛行物体を目撃。楽曲「Third Stone from the Sun」を高速で再生させると、UFOについて話すマネージャーとジミヘンの会話を聞くことができる。またUFO信者の中にはジミヘンのことをエイリアンだと考える人もいるようで、音楽フェスの聖地、英・ワイト島に建てられたジミヘンの銅像には、ジミヘンの霊が出没すると信じている人も多いのだとか。
■ジョン・レノン
もっとも偉大なアーティストのひとり、ジョン・レノンもUFOとエイリアンの目撃情報を語ったロックスター。レノンは「1973年、ダコタハウスのアパートに4人のエイリアンが訪ねてきた」と世界的な超能力者ユリ・ゲラーに語っている。また1974年にはマンハッタンでUFOの目撃情報が多く寄せられており、目撃記録にはレノンの名も。彼は「UFOはイースト川を下り、国連の建物のほうに進んで消えた」と証言した。同年に発売されたアルバム「Walls＆Bridges」のジャケットには目撃したUFOの姿を描き、裏ジャケットには“1974年8月23日の9時にUFOを目撃した”と書き記している。
■ミック・ジャガーとキース・リチャーズ
ローリング・ストーンズのヴォーカルであるミック・ジャガーもUFOを目撃したロックスターだ。ミックが最初にUFOを目撃したのは1968年の頃。そして1969年に米カリフォルニア州で開かれた「オルタモント・フリーコンサート」でも同じ形のUFOを目撃したと証言している。2回もUFOを目撃したミックはUFOに魅了されてしまい、家にUFO探知機を設置したとの噂も囁かれることに。さらに、ローリング・ストーンズのギタリストであるキース・リチャーズも「オルタモント」でUFOを目撃したと証言。キースは英ウェスト・サセックスの自宅が「UFOの滑走路になっている」とも発言している。
■デヴィッド・ボウイ
2016年に亡くなったデヴィッド・ボウイは、エイリアンに遭遇したことのあるロックスターとして名を轟かせている。「Space Oddity」や「Life on Mars?」、「Born In a UFO」などの楽曲を発表してきたボウイ。1968年にエイリアンに遭遇したそうで、その日は6、7回も目撃したという。1972年に発表されたボウイのアルバム「ジギー・スターダスト」は、自らを異星からやってきた架空のスーパースター“ジギー”と名乗り、ロック・スターとしての成功からその没落までを描く物語を展開。エイリアンとの遭遇がボウイに与えた影響を示唆する内容となっていた。
■エルヴィス・プレスリー
60年代に入る頃には、既に“キング・オブ・ロックンロール”として世界的に認知されていたエルヴィス・プレスリー。実はエルヴィスも、コンサートツアー中に何度かUFOを目撃したことがある。さらにエルヴィスはエイリアンとテレパシーで通信したことがあると友人に証言していた。当時8歳のエルヴィス少年にテレパシーを送った宇宙生物は、“衣装を着て大勢の人の前で演奏する男”の幻想を見せたそうだ。後に成功を収めたエルヴィスは、8歳の時の幻想の重要性を理解することに。また、エルヴィスのヘアスタイリストもエルヴィスと一緒にいる時にUFOを目撃したと証言。「あの現象は決してドラッグの影響ではなかった」とも発言している。
（文＝山下史郎）
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