NASAが開発した惑星探査機用エアレスタイヤ

すごいすごいです。道じゃない道もへっちゃらですね。

まるで走るチェイン・メイル。

NASAが惑星探査機に使うタイヤに、新しくチタン製のワイヤーを採用しました。これなら岩石だらけでデコボコの激しい悪路でも屁のカッパ。

これはワイヤーを編み込んだスプリング構造になっており、軸に近いところまで突起物で凹んでもすぐに戻るようになっているのです。

かつてアポロ15号で月面に行った探査機も、同じような金属製のスプリング・タイヤを履いていました。しかしそのタイヤは度重なるデコボコ走行で変形してしまい、しまいにはちゃんと回転しなくなってしまったのだとか。その原因は、地面に設置していない状態が最大に膨らんだ状態だったこと。膨らむにしても凹むにしても、余裕がないのがいけなかったそうなんです。

ですがこの新たなタイヤは、ニッケル-チタン形状記憶合金で編み込まれているのが決定的な違い。ついでに地球より重力が軽い惑星なら、ここまで凹むこともないのかもしれません。

実は火星探査船キュリオシティで送った探査機のタイヤは、思ったより劣化が早かったのだそうです。それを踏まえても、一番の消耗品であるタイヤのメンテナンスや交換は極力抑えたいわけです。

それがもし無人探査ミッションの場合なら特に!ですよね。

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