ヒマラヤに伝わる伝説の獣「イエティ」の真実に迫る! この雪山に現れる謎の生物とは?

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ヒマラヤ地方では、長い毛に覆われた2本足で歩く生物の目撃が古くから伝えられており、これらは一般的に「雪男」と呼ばれています。世界中で報告されているこのタイプの未確認生物(UMA)の中でも、特に有名なのが北アメリカで知られる「ビッグフット」と、このヒマラヤの「イエティ」です。

「イエティ」という名前は、チベット語で「岩場」を意味する「イエ」と「動物」を意味する「ティ」から来ているとされていますが、地域によっては異なる呼び名も存在します。一般的には、イエティは大きなサルに似た姿で、2本足で歩き、巨大な足跡を残すとされています。大きなものは4.5メートルにも達するといわれる一方、小さなものは1.4〜1.5メートル程度とされています。

19世紀になり、ヨーロッパ人によって初めてイエティの存在が知られるようになりました。1832年には、ネパールでイギリス人のブライアン・ホートン・ホジソンが毛むくじゃらの生物の目撃情報を報告し、1889年にはイギリス陸軍のローレンス・オースティン・ウォーデル中佐が、ヒマラヤで巨大な足跡を発見しました。

その後、20世紀になるとエベレスト登頂を目指す探検隊が頻繁にヒマラヤ地方を訪れるようになり、イエティの目撃情報が増加しました。例えば、1921年の遠征隊はエベレスト近くで大きな足跡を見つけ、その存在が広く知られるきっかけとなりました。1951年には登山家エリック・シプトンとマイケル・ウォードが、巨大な足跡を撮影し、世界中に話題を提供しました。

その後もイエティに関する調査が続けられ、1950年代以降、イギリスの「デイリーメール」紙やエベレスト初登頂者のエドモンド・ヒラリーなどが探査隊を組織し、さまざまな物的証拠を持ち帰り分析が行われました。しかし、その多くはクマや他の動物の毛や骨であると結論づけられています。2013年には、オックスフォード大学の研究者がDNA分析を行い、イエティとされる毛が実はクマのものであると発表しました。

一方で、ギガントピテクスやネアンデルタール人といった絶滅した人類や動物の生き残りである可能性も指摘されています。目撃者の証言と過去の分析結果を考慮すると、ヒマラヤ地方にはまだ知られていない生物が存在するかもしれません。イエティの正体は依然として謎に包まれており、その存在の可能性はまだ捨てきれないのです。

 

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