いまだ科学が説明できないUFOミステリー

信じる信じないとあると思いますが。

 迷宮入りした未解決事件があるように、科学的に解明できない現象もある。写真や映像に記録されたものの、どうしても説明がつかない6つの事例が再び注目を集めているようだ。

■今なお現存する迷宮入り超科学ミステリー6選

 何の気なしに撮影したものの、その後に写真をよく見てみると説明できないモノや現象が写り込んでいることがある。それでもその多くは専門家などによって信ぴょう性の高い仮説が提案されるが、中にはどうにも解釈できない事例もある。今になってもまったくといっていいほど説明が不可能な謎の事例をオンラインメディア「Collective Evolution」の記事が紹介している。

1. STS-48ミッションで撮影された一群の“UFO”

 1991年9月に行われたNASAのスペースシャトルミッションであるSTS-48で撮影された映像は、今もなお専門家たちの頭を悩ませ続けている。

 ともあれ動画に目を通してもらうしかないが、衛星軌道上から地球の地平線をとらえた映像の中で、いくつもの白く輝く浮遊物体がまったくランダムに動き回っているのだ。

 NASAは、この浮遊物体はスペースシャトルのエンジンから放たれるジェット噴射の影響を受けて、氷の粒子が不規則に動いているのだと説明している。しかしそうだとすればこれまでにも同様の映像が撮影されていてもおかしくないはずだが、この一群のUFOが写り込んだ映像は公式にはこの映像のみであるようだ。専門家の中にもUFO説を支持する者が少ないということで、今なお謎が謎を呼んでいる。

2. ヘスダーレンの光

 ノルウェー中央部に位置するヘスダーレンという村の谷に頻繁に現れる奇妙な光球(オーブ)が今もなお科学者たちを悩ませている。“ヘスダーレンの光”と名づけられたこの現象は、何度となく撮影され科学的な観測も行なわれたのだが、今もってクリアな科学的説明には到達していない。

 ノルウェー・エストフォル大学の調査チームは世界で唯一、24時間体制の未確認飛行物体(UFO)観測所で公式に活動し、この光を何度も観測して分析を行うもいまだに結論は出ていない。レーダーとカメラで捕捉したある“ヘスダーレンの光”は、現時点で知られているどの航空機よりも速く、時速3万キロメートルという超高速で飛行するオーブもあったということだ。

3. フック島のシーモンスター

 オーストラリア・クイーンズランド州の沖合いにあるフック島(Hook Island)で1964年に滞在中のカップルによって目撃・撮影されたのが“フック島のシーモンスター”である。

 この写真はカップルが所有する小型ボートの上から撮影され、目撃談によれば全長は24メートルほどで、オタマジャクシのような姿をしていたということだ。

“モンスター”はしばらくジッとしていたため、クジラのような大型海洋生物の死骸なのかと思ったというが、カップルは意を決してボートを降りて泳いでこのモンスターに近づいていったという。しかし人間の接近に気付いたからか。モンスターは口を大きく開けて泳ぎだし、この場を離れたということだ。

4. ソルウェー湾の宇宙飛行士

 1964年、イギリス・ソルウェー湾を望む公園で父親のジム・テンプレトン氏が娘の写真を撮ったところ、現像した1枚に“宇宙飛行士”が写り込んでいたのだ。テンプレトン氏はこの写真の撮影時に、娘の背後には誰もいなかったと主張している。宇宙服らしき白い衣服に身を包みヘルメットをかぶっているこの“宇宙飛行士”はいったいどこから来たのか?

 いくつかのメディアが取り上げたことでこの写真は世界中で話題となった。騒ぎを聞きつけた当時の写真用品世界最大手コダックが写真を詳細に分析した結果、この写真は何ら手が加わっていない純正のものであると発表している。

 後にBBCがテンプレトン氏を取材してインタビューしており、それによれば、この写真が大きな注目を集めていたある日のこと、2人の黒服の男(メン・イン・ブラック)が家を訪ねてきて、この写真を撮った正確な場所を訊いてきたということだ。

5. フェニックスの光

 1997年3月13日、米アリゾナ州フェニックス上空を中心に夜間に長時間にわたって目撃された複数のオーブが“フェニックスの光”だ。数千人が目撃したとされ、1990年代で最も有名なUFO目撃事件である。

 フェニックスの光は2つのイベントが組み合わさったものだと考えられ、まずは三角形型に並んだ光点が上空を通り過ぎ、その後に数多くのオープが上空にほぼ静止した状態で浮遊する現象が続いたとされる。

 米空軍の説明では当日の同空域で、軍用機であるA-10サンダーボルトIIの飛行訓練を行っており、訓練中に同機から照明弾を複数発投下したことをアナウンスしている。

 しかし当時のアリゾナ州知事であり、この一件の目撃者でもあったファイフ・サイミントン氏などによれば、このとき空は実に静かであったことが報告されており、けたたましい騒音を放つ軍用機が飛んでいたとは到底考えられないということだ。米空軍の説明をそのまま鵜呑みにはできないという目撃者も少なくないのである。

6. 238メートルの巨大ミステリーサークル

 ミステリーサークル(クロップ・サークル)で有名なイギリス南西部ウィルトシャーで2001年に、これまでの概念を覆す直径238メートルという超巨大ミステリーサークルが出現した。なんと合計で409ものサークルが描かれていたのだ。

 実のところミステリーサークルはまさに“職人技”で一夜にして作りあげる専門家集団が存在することが確かめられている。だからといってすべてのミステリーサークルが人の手によるものだと断定するにはまた謎が多く、そしてこの超巨大ミステリーサークルのように短時間のうちにどうやって作ったのか全く見当もつかないケースも少なくない。

 オレゴン大学の物理学者であるリチャード・タイラー氏によれば、この超巨大ミステリーサークルを作成するにあたっては高度なハイテク装備が必要であることを指摘している。具体的にはGPS、レーザー、マイクロウェーブ発振機などである。そうしたハイテク機材がないことには、いかに専門家集団でもここまで大きく、サークル数の多いミステリーサークルを一晩のうちに作ることはできないということだ。はたして人の手によるものなのか、それとも……。

 数多くの人工衛星が地球を包囲している今日、いわゆる“秘境”や前人未到の地がどんどんなくなっているが、このようにまだまだサンエンスで説明できないミステリアスな現象は今もなお根強く残り続けているようだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました