「猫の恋」の意味と表現について

猫の恋とは何

春先に、猫が発情する時期に入り、オス猫がメス猫を恋するかのごとく鳴くようになること。
「猫の恋」は近世初頭には「猫の妻恋」と呼ばれていた。
鳴くのはオスの方だからです。

その声はやさしい甘え声のようだったり、時には低く長くむせぶようだったり、
脅すようだったり、あらあらしく狂う声、怒り嘆く声、泣き叫ぶ声と、様々である。
あれほどの声を張り上げているのだから、さぞかしすさまじい修羅場が展開されているのかと、
のぞいてみると当人たちは案外静かににらみ合っているだけだったりする。

その激しくあからさまに性欲をぶつけ合う猫の行為は、理性によって押さえつけられることの多い
人間の恋愛感情とまったく別物で、うらやましくも思ったりする。

今日でも俳人たちにとりわけ人気のある季語の一つである。

俳句の「猫の恋」とは

恋にこがれ身をやつす猫のこと。
春の夜となく昼となく、ときには毛を逆立てて、
ときには奇声を発して、恋の狂態を演ずる。
オス猫はメス猫を求めて、二月ごろからそわそわし始め、
メスをめぐってときにオス同士が喧嘩したりする。

「猫の恋」は何月の季語

猫の恋は春、初春の季語となります。

猫の恋はいつ

俳句では「猫の恋」は春の季語とされていますが。
実際の繁殖時期は春だけではなく、日本では、3~9月が該当します。
なかでも春(3~5月)がピークとなり、年に2~3回ほど発情期をむかえます。
季節によって発情するのは、実はメス猫だけです。
オス猫は、発情しているメス猫の鳴き声やフェロモンに影響されて発情が誘発されます。

まとめ

「猫の恋」は俳句用語ですが、 とてもリアルで恋こころを表現した言葉ですね。

本当にあの発情期の猫の声には、参ります。
赤ちゃんか、人か、奇妙な不思議な声です。

当の猫ちゃんにしてみればかなりの必死なのでしょうが。

ある意味とてもすてきな言葉です。

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