天の川についての話

星空を眺めたり写真に収めるとき、天の川を見つけると一気にテンションが上がりますね!

天の川が見える方角

ざっくり言うと、天の川は南の空に見えます。これだけ覚えておけば大丈夫です。

実際には、南から東、さらに北の広い範囲にわたって天の川が見えます。天の川はアーチ状になっているからです。

写真では左側が切れているように見えますが、本当は地平線までアーチが続いています。写真の右端が南南東、左端が北東にあたります。

天の川の最も華やかな部分が南の空に見えると言ったのはこのためです。

天の川の形と模様

天の川の形や模様は雲のようにランダムではなく、決まった形をしています。天文学の進展により、「天の川」または「Milky Way」は膨大な数の恒星の集団であることが次第に明らかになってきました。

天の川の暗い部分

天の川には暗い部分が点在していますが、これは星がないのではなく、暗黒星雲が星を隠しているためです。

天の川の動き

天の川も星と同じように動きます。時間とともに、その位置も変わっていきます。

  • 最初は南東に横たわるように現れます。
  • 一番見頃の45°の角度は南南東です。
  • その後、南南西で垂直になり、さらに西に移動します。

天の川が東に横たわった状態から垂直になるまでが見頃です。

9月の天の川

9月の19時ごろには、天の川はほぼ垂直になりますが、その後は西に倒れるように移動し、華やかな部分が地平線に沈んでしまいます。

天の川の簡単な探し方

天の川は肉眼では非常に淡いもやのように見え、色は白っぽいです。写真で見る美しい天の川は、カメラやレンズの力によるものです。

天の川が見られる時間帯

  • 夏の天の川(さそり座付近)
  • 冬の天の川(オリオン座付近)
夏の天の川 冬の天の川
1月 見えない 20~1時ごろ
2月 5時前後 19~23時ごろ
3月 3~5時ごろ 19~21時ごろ
4月 1~4時ごろ 20時前後
5月 23~4時ごろ 見えない
6月 21~3時ごろ 見えない
7月 20~1時ごろ 見えない
8月 20~23時ごろ 見えない
9月 19~21時ごろ 4時前後
10月 19時前後 3~4時ごろ
11月 18時前後 1~4時ごろ
12月 見えない 23~3時ごろ

冬の天の川

冬の天の川も見つけることができます。夏ほどはっきりとは見えませんが、オリオン座付近に淡い光で現れます。肉眼では難しいですが、写真なら確認できます。

オリオン座の中でオレンジに光るベテルギウスを含む冬の大三角形が目立ちます。その三角形のゴールに向かって天の川が広がっています。シリウスとプロキオン間、プロキオンとベテルギウス間を目印にすると良いでしょう。

これが冬の天の川の探し方です。

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