夏の雲について

夏が本格化してきましたね。今日は夏に見られる雲についてお話しします。

目次

  1. 積雲(わた雲)
    • 1.1 白い雲と灰色の雲がある理由
  2. 積乱雲(入道雲)
    • 2.1 急な雷雨に注意

積雲(わた雲)

夏の青空に浮かぶふわふわとした白い雲、それが積雲です。綿菓子のような形から「わた雲」とも呼ばれ、高度約2kmまでの低い位置に現れます。

晴れた日によく見られる積雲ですが、雲が次第に広がり大きくなると荒天の兆しになることがありますので注意が必要です。

白い雲と灰色の雲がある理由

雲が白く見えるのは、水滴に太陽光が反射するためです。一方、厚く発達した雲は光が内部で散乱して弱まるため、黒っぽく見えます。雨を降らせる雲は、一般的にこの厚い灰色の雲です。

積乱雲(入道雲)

夏には地表の空気が暖められ、地表と上空の温度差が大きくなるため、上昇気流が発生しやすくなります。これを「大気の状態が不安定」と呼びます。上昇した暖かい空気が上空で冷やされると、水蒸気が凝結して雲ができます。この積雲が成長したものが「雄大積雲」や「積乱雲」です。入道雲という名前は、その形が妖怪の大入道に似ていることから名付けられました。夏の蒸し暑い午後に急な雨をもたらすのがこの入道雲です。

積乱雲は高さが10kmを超えることもあり、発達の上端で水平に広がるものを「かなとこ雲」と呼びます。水平に広がる範囲は数kmから十数kmと限られています。

急な雷雨に注意

夏の象徴ともいえる入道雲ですが、その下では落雷やひょう、竜巻などの激しい気象現象が発生する可能性があります。積乱雲は30分から1時間ほどで急速に成長するため、夏には突然の激しい雨や雷に注意が必要です。「大気の状態が不安定」という予報があるときは、積乱雲が発達しやすい条件ですので警戒が必要です。

夏休みには海や山、川へ出かける人も多いでしょう。雷鳴や稲光が見えたら、雷雲が近づいているサインですので、安全のために頑丈な建物に避難しましょう。

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