2024年のお月見について知ろう：3つの月見行事

日本には「十五夜（中秋の名月）」「十三夜」「十日夜」という3つの伝統的な月見行事があります。2024年のそれぞれの日付と、その背景や楽しみ方を紹介します。

お月見とは？

お月見は、日本の秋の風物詩です。昔から続く風習で、現代でも「月見団子」や「お供えもの」とともに親しまれています。ここでは、お月見の由来や意味について詳しく解説します。

3つの月見行事の意味

1. 十五夜／中秋の名月

十五夜は旧暦8月15日にあたる日で、2024年は9月17日です。この日は「中秋の名月」として知られ、美しい月を観賞しながら秋の収穫に感謝します。平安時代には貴族が月見の宴を開くなど、風雅な行事として楽しまれていましたが、江戸時代になると庶民にも広がり、収穫物をお供えする習慣が根付きました。十五夜は「芋名月」とも呼ばれます。

2. 十三夜

十三夜は旧暦9月13日のお月見で、2024年は10月15日にあたります。栗や豆の収穫祝いを兼ねているため、「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれます。十五夜と同じように美しい月を観賞しますが、どちらか一方しか行わないことを「片見月」といい、縁起が悪いとされています。十三夜は日本独自の風習です。

3. 十日夜

十日夜は旧暦10月10日に行われる収穫祭で、2024年は11月10日です。月見がメインではなく、稲刈りを終えた田の神様を見送る行事です。東日本を中心に行われ、「かかしあげ」や「わら鉄砲」などの風習があります。西日本では「亥の子」という似た行事があります。

お月見に供えるもの

お月見には、月見団子、ススキ、収穫物などを供えます。地域によって供えるものが異なり、例えば関東では丸い団子、関西では里芋の形に似せた団子、静岡では「へそもち」、沖縄では「フチャギ」などがあります。

スーパームーンのお月見

近年注目されている「スーパームーン」は、月が地球に接近して通常よりも大きく明るく見える現象です。スーパームーンの日にお月見をするのも素敵なアイデアです。これは伝統的な収穫祝いとは異なるため、自由なスタイルで楽しめます。

2024年のお月見は、秋の夜長に月を眺めながら、収穫に感謝し、風情を楽しむ良い機会です。それぞれの月見行事の日付をチェックして、ぜひ日本の秋の伝統を体験してみてください。