富士山の大きさについて

高さ

富士山の標高は一般に「3776メートル」とされていますが、詳細な測定によると微妙に異なります。国土地理院が2002年8月に山頂の剣ケ峰に設置した二等三角点では3775.63メートルと記録されています。また、三角点北の岩の高さは3776.24メートルで、2014年4月の衛星測位システムによる再調査では3776.12メートルとなっています。しかし、小数点以下を四捨五入するとどの場合も3776メートルとなり、日本で最も高い山であることに変わりありません。

ちなみに、日本で2番目に高い山は山梨県の南アルプスにある北岳で3193メートル、3番目は同じく間ノ岳(3190メートル)と奥穂高岳(長野・岐阜県境)です。これらの山はすべて山梨県内に位置しています。

富士山の登山道にある主な地点の標高は次のとおりです:

  • 北口本宮冨士浅間神社(起点):850メートル
  • 中ノ茶屋:1100メートル
  • 1合目下馬返し:1450メートル
  • 5合目佐藤小屋:2230メートル
  • 富士スバルライン5合目:2305メートル
  • 6合目富士山安全指導センター:2390メートル
  • 7合目救護所:2790メートル
  • 8合目富士吉田市救護所:3100メートル

面積・体積

富士山の裾野は最大直径約44キロメートル、南北約37キロメートル、東西約39キロメートルで、周囲は約153キロメートル、面積は約1200平方キロメートルです。山頂の周囲は約3キロメートルで、体積は約1400立方キロメートルとされています。

 富士山の高さの測り方

富士山の高さは3776メートルです。「富士山のように3(み)7(な)7(な)6(ろー)」と覚えてください。富士山の高さがどうやって分かったのかというと、『三角測量』という方法を使います。三角形は非常にバランスの取れた形で、一つの角度と辺の長さが分かれば他の高さが求められます。富士山の基部から頂上までの長さと角度を測ることで高さがわかります。使用する道具は望遠鏡のようなものです。

東京の海面を基準に測定し、波の高さの平均値を取って「海抜」または「標高」と呼びます。富士山の頂上には気象観測所があり、風速などを測定する装置があります。これを含めると、高さは3786メートルになります。

富士山の高さは何度も測量されてきました。最初の測定は1727年で、その時は3895.1メートルとされ、現在の高さより120メートルほど高い数値が出されました。その後もさまざまな手段で測量が行われ、現在の公式な高さは3776メートルです。

御殿場口ルートの頂上には「富士山 高さ 三七七八」という石柱がありますが、これは1887年の平板測量と三角法による測定値です。しかし、1926年の再測量では3775.63メートルとされました。この差は、1923年の関東大震災が原因とも言われていますが、正確な理由は不明です。

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