UFO?仙台上空のナゾの飛行物体が出現、正体は

この不思議な飛行物体の謎は、仙台市宮城野区福住町で撮影された映像に端を発しています。映像には、黒い点のような物体が空中で止まり、突然動き出し、再び停止する様子が映し出されていました。この奇妙な動きから、一部の人々はドローンや未確認飛行物体(UFO)の可能性を考えました。

現地の大学生やドローン教室のインストラクターの見解では、最初はドローンの動きに似ているという意見もありました。しかし、ドローンとしては異常に速いスピードや、湾曲して円を描く動きが見られたため、ドローンの可能性は否定されました。さらに、当時の航空局には現場周辺でのドローンの飛行申請がなく、操縦技術の面でも疑問が残りました。

映像には、黒い点のような物体が空に浮かび、突然素早く動き出し、再び上空の一点でピタリと止まる様子が映っています。撮影者によると、この物体は数分間同じ場所を行ったり来たりした後、どこかへ消えたそうです。

近くをよく通る大学生 「鳥じゃない動き。農薬まいているラジコンかなと思います」

ドローン教室のインストラクターにも見解を伺いました。

アイテックスクール 佐藤嘉一インストラクター 「ドローンの特徴ですかね。ホバリングができるのは」

たしかに映像に映っている物体は空中で止まっていましたが、不可解な点もありました。

佐藤嘉一インストラクター 「移動している距離とかスピードとか最後、湾曲して円を描く動きになっている。ドローンではない見解」

佐藤インストラクターによると、かなり高い操縦レベルでないとこのスピードや動きはできないとのこと。また、当時、航空局には現場周辺でのドローンの飛行申請が出されていませんでした。

佐藤嘉一インストラクター 「未確認飛行物体、UFO的な感じになるのかな?」

そこで、超常現象を分析する専門機関にも調査を依頼しました。

UFOふれあい館 菅野利男館長 「UFOとはちょっと考えにくいかな。地球上の自然現象や飛行物体の可能性が高い」

菅野館長は、UFO説を否定しました。

菅野利男館長 「UFOというのは目視できない」 Q.目視できる時点でそれはUFOでないと? 「ない。スピードやホバリングから考えるとドローンが最も近いのかな」

専門家の間で意見が割れる中、取材班は再び現場に飛びました。そこで記者が目にしたのは…。

記者リポート 「目の前に!謎の飛行物体と思われる鳥がいます!」

羽ばたいていますが、その場で止まっている?一体、なにが起きているのでしょうか?謎の飛行物体は鳥だったのでしょうか?

真相を確かめるため、野鳥の専門家を訪ねました。

日本野鳥の会・宮城支部の竹丸勝朗さん(85) 野鳥の観察を続けて60年以上のスペシャリストです。

竹丸勝朗副支部長 「この飛び方からすると、小型の猛禽類でハヤブサの仲間のチョウゲンボウという鳥だと思いますね」

「チョウゲンボウ」は猛禽類でハヤブサの仲間。体長は30センチほどです。目がとてもよく、空中で止まってエサになる動物を探します。

竹丸勝朗副支部長 「上空から見て、そこにエサがいそうだなと思って探しているんだと思いますね」

竹丸さんによると、若鳥が巣立つこの季節はエサを獲る練習のため、こうした飛び方が多く見られるそうです。

竹丸勝朗副支部長 「言葉は分からなくとも(鳥の)仕草でもって読み取る。それが非常に楽しくもなるし、また面白くもなると思いますね」

その後、UFO専門機関に依頼したところ、UFOとは考えにくいとの見解が示されました。UFOふれあい館の菅野館長は、UFOは目視できないものとし、ホバリングやスピードの特徴からドローンの可能性が高いとしました。

最終的に、野鳥の専門家に調査を依頼した結果、小型の猛禽類であるチョウゲンボウの可能性が最も高いことが判明しました。チョウゲンボウは空中で停止し、エサとなる動物を探すため、このような動きを見せることがあります。特に若鳥が巣立つこの時期には、エサを獲る練習のために同様の動きを頻繁に見せることがあるそうです。

この一連の調査から、謎の飛行物体の正体は鳥である可能性が最も高いと結論づけられました。専門家の間で意見は分かれましたが、最終的には自然現象としての解釈が支持されることとなりました。

 

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