NASAによる宇宙ごみの直撃、米家族が1270万円の賠償請求。宇宙ゴミの危険性

宇宙ごみの被害が個人の身近にまで及ぶとは思いもしませんでした。

1 あずささん ★ :2024/06/23(日) 09:46:18.53 ID:wIR7nwwr9

米フロリダ州の家族が、小さな宇宙ごみ(スペースデブリ)の落下により自宅の屋根を突き破られたとして、米航空宇宙局(NASA)に8万ドル(約1270万円)超の損害賠償を求めている。法律事務所が21日、明らかにした。

今年3月8日、フロリダ州ネープルズ(Naples)在住のアレハンドロ・オテロさんの自宅に重さ700グラムの宇宙ごみが落下し、屋根を突き破った。

その後NASAは、宇宙ごみが2021年に国際宇宙ステーション(ISS)から廃棄した、古いバッテリーを積んだパレットの一部であることを認め、地球の大気圏再突入の際に燃え残った物だと説明していた。

法律事務所クランフィル・サムナー(Cranfill Sumner)は、宇宙ごみが落下した当時、自宅にはオテロさんの息子がいたとし、NASAに半年以内に対応するよう求めている。

宇宙ごみの問題は、人工衛星やロケットなどの打ち上げ量とともに増加しており、NASAの対応は、こうした問題の今後の損害賠償対応の先例となり得ると指摘している。

AFPはNASAにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

ソース/AFP

 

宇宙ごみの危険性とその対策

宇宙ごみとは何か?

1957年に旧ソ連が世界初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げて以来、地球から数多くの衛星やロケットが宇宙に送り出されてきました。その数は増加の一途を辿っており、それに伴って「スペースデブリ(宇宙ごみ)」も急増しています。これらの宇宙ごみは回収が難しく、宇宙空間に漂い続けています。

宇宙ごみの危険性

かつては広大な宇宙空間において、物体同士が衝突する可能性は非常に低いとされていました。しかし、現在ではスペースデブリ同士の衝突事故が発生しており、地上に落下して被害を及ぼすリスクも高まっています。

地上への影響

地上に落下するスペースデブリのリスクも無視できません。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の分析によれば、今後10年間でスペースデブリが地上に落下し、死傷者が出る可能性は10%に達するとのことです。かつては無視できるとされたリスクも、増加するロケット打ち上げにより蓄積されています。

ケスラー・シンドロームの懸念

「ケスラー・シンドローム」という現象も懸念されています。これは、スペースデブリ同士の衝突によりデブリが増加し、さらに多くのデブリが生成される「自己増殖」の状態です。この状態が発生すると、地球周辺はスペースデブリで埋め尽くされ、新たな打ち上げも困難になる可能性があります。

回収対策

国際的な取り組みとして、スペースデブリを減少させるための技術開発が進められています。スイスの企業は、ロボットアームを搭載した衛星を使ってデブリを回収し、大気圏に突入させるプランを実施しています。また、日本のアストロスケール社は、磁力を用いてデブリを捕獲し、大気圏に突入させる技術を開発中です。

持続可能な宇宙開発

スペースデブリの問題は、持続可能な宇宙開発を妨げる重大な課題です。宇宙も地球同様に「持続可能な開発」が求められています。インターネット通信や気象予報、GPSなどの技術は私たちの生活に不可欠であり、これらを支える宇宙開発を持続可能なものにすることが求められています。SDGsの精神を宇宙環境にも適用し、持続可能な技術開発を進めていく必要があります。

 

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